約半年前から、社内での生成AI導入について検討を進めてきましたが、2025年6月時点では、Microsoft 365のライセンスで利用できるCopilotの活用を社員に情報宣伝している状況です。
Microsoft 365のCopilotは、チャットに入力した情報がAIの学習には使われず、外部に漏れることもありません。そのため、社内の資料や情報も安心してCopilotで処理できるようになりました。これは、一般的なChatGPTなどでは情報流出のリスクがあったため難しかったことですが、Copilotの導入によって可能になっています。
2024年12月ごろは、Copilotに質問しても最新のインターネット情報を参照できず、回答精度が低かったため、社内で展開しても「使えない」という印象を社員に与えてしまう懸念がありました。そのため、独自にRAG(Retrieval-Augmented Generation)の仕組みを構築することも検討していました。
しかし、2025年6月時点では、Copilotの検索結果の精度が大幅に向上し、実用的なレベルに達したため、社内展開を決断しました。
オンラインで実施した社内説明会には、全社員の約60%が参加し、生成AIへの関心の高さがうかがえました。
今後は、すでに生成AIを積極的に活用している社員は引き続き利用してくれると考えていますので、まだ使いこなせていない社員の活用度を高めていくことが重要だと考えています。
また、RAGについては、他社でも成功事例があまりなく、回答精度も50~60%程度にとどまっているため、社員があまり使っていないようです。結果的に、無理に導入を進めなかったのは良かったと考えています。
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